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YAPC::Asia Tokyo 2015 Day2

寝坊はしなかったがDay1で受け取ったネームプレートを忘れたまま外出し電車乗る前に気づいて取りに戻ったため朝イチのセッションには3分ほど遅れてしまった/(^o^)\

国際展示場駅で降りてビッグサイトへ歩く道中は「これからめっちゃ楽しいところ行く!!」と脳にプログラミングされているから、
無条件にアドレナリンが湧き出てしまいますね、空も晴れていて気持ち良かった.。

会場着。YAPC::Asia 2015 Day2 昨日より晴れていて良い感じ #yapcasia

以下傾聴トーク感想。

ISUCONの勝ち方 - YAPC::Asia Tokyo 2015

ISUCONとはIikanjini Speed Up Contestの略で対象となるwebアプリケーションのパフォーマンスをチューニングしてベンチマークを競う大会です。
各チーム同じインスタンスの元サーバサイドプログラム/DBクエリ/ミドルウェア辺りのバッグエンドチューニングを行うため、サーバーリソースをフルに活用するスキルが求められます。
名前は知っていたけどノウハウをwebサービスに活かせる実用性のある競技だったとは知りませんでした。
アルゴリズムを早く解かせる、インフラも弄れる競プロのような大会だと勝手に誤解しており(^_^;)

これは朝イチという事もあり内容が上手く入って来なかったので、動画公開が楽しみです。

我々はどのように冗長化を失敗したのか - YAPC::Asia Tokyo 2015

この方の発表めっちゃおもろかった!
式年遷宮という老朽化を乗り越えて神社を維持する手法と年中止められないけどいつか壊れるシステムを維持しなきゃならん状況を結び付けたお話。
consulというツールMySQLとRedisを冗長化を試みるも、DNSの切り替えが上手くいかず頓挫...という結果に。
話の中でもしcunsulが、冗長化のためのツールが落ちたらシステム落ちるよねっていうパラドクスが印象に残ってます。
式年遷宮は3部作になっており、次の発表で完結するとのことです。

MySQLで2億件のシリアルデータと格闘したチューニングの話 - YAPC::Asia Tokyo 2015

2コア 8GB のマシンで2億件を扱う事になったお話。何故増強出来なかったんだ...
面白かったしMySQLは普段使っていて理解出来る箇所も多かったので実況してました。

どの位のデータにどれくらいのマシンスペックが必要か、などの規模感は分からなかったですが、
基礎を身につけていないと少量のデータしか扱わないヌルいシステムでは通用しても、大規模データは扱えないという事が分かりました。

データ分析基盤を支える技術 - YAPC::Asia Tokyo 2015

発表者はfluentdメインコミッターの方。
この手のツールは全く使った事が無いので全体的に理解が及ばなかったのですが、
RDBMS一台から様々なデータ解析ツールの登場までユースケースを交えて解説していたので、これから先配信された動画にはお世話になる事でしょう。
RDBMSは行単位で取り出したり変更したりする操作には強いが、列(縦軸)でデータを扱う際ロスが大きいのでそれに特化した色々なデータ解析ツールが登場したという背景はとりあえず理解出来た。

ソーシャルゲームにおける AWS 移行事例 - YAPC::Asia Tokyo 2015

こちらも体験が無いから共感とかは出来なかったんですが、
凄い細かいんだけどややこしいハマりどころなんかの知見をお話されていて、
twitterタイムラインでは非常に有益だという感想が多かったです。

何しろフェイルオーバーという用語と意味をこのセッションで知ったにわかものですので...

大企業のサービスはNoSQLガンガンいこうぜ!みたいな流れなのかなぁと思っていましたが、
このセッション以外にもMySQLについての話が多かったですよね、
知見が蓄積されていて信頼性が高い + チューニングもそこそこ出来るし、いざとなればクラウドのハード性能上げて速度出せる
というポジションなのでしょうか。

HTTP2 時代の Web - YAPC::Asia Tokyo 2015

これは15:30分開始のセッションだったのですが、15:15分くらいには既に長蛇の列が...
場所も国際展示場で完全にコミケ待機列がオーバーラップしていました(^_^;)

HTTP2の利点が本当に良く分かる大変素晴らしいセッションで、
僕個人の意見としてはTCPコネクションが6つに制限されたHTTP1.1でフロントエンドのチューニングミス爆弾を抱え続けるより、
HTTP2を使用した方が遥かにメリットがあると感じました。
お金かけて強化したサーバー、スロークエリを監視して改善したパフォーマンス分をフロントのメディアファイル一つで台無しにされるリスクが存在する時点でバックエンドエンジニアリングのモチベーション保てないですよね...

HTTP2、主要ブラウザでは既に対応されているそうです。
自分はwebサーバーの標準対応が進んだときに使い始めようと思います。

ベストトーク第2位おめでとうございます!

LT

MySQL5.7の遅効性毒薬(default_password_lifetime=360)や電話が究極の排他ロックとかvimスクリプトの静的解析の困難さとか面白すぎてお笑いライブ状態でした。
みなさん技術的にためになるのはもちろん全力で笑いを取りに来ておられ、どうもエンジニアスキルと笑いのセンスは比例するものらしいwww

総括

perl書いて無いけど今年最後らしいし、少しでも勉強になれば良いかなーぐらいの意気込みで参加しましたが、
これほど印象深い体験になるとは思いませんでした。
会場に居る間全ての時間において、これから先節目節目に、この日体験した出来事を反芻する事になるんだろうな、と感じながら過ごしていました。
来ていなかったらネットのバズり方を見て相当後悔しただろうなと思います。

イベントを終えて今の自分には知識もそうですが、何か開発した、コードを書いた経験が圧倒的に不足していると痛感しました。
セッションで話している方の言葉に説得力があったのは全員何かのdevelopmentを自ら行ってきた方々であったからだと思います。

developmentする/コードを書く経験を通じてこのイベントで見聞きした事を自分のスキルとして身につけたいと強く想います。

Closing the YAPC::Asia 2015 #yapcasia

Thank you all.